上がる要因

尿酸値が高くなるのには3つのタイプがあります。

  • 尿酸が出ていきにくい排泄低下型(約60%)
     腎臓の機能低下などにより尿酸の排泄量が減っているタイプ
  • 作られやすく出ていきにくい混合型(約30%)
     尿酸の生産量が多く,排泄量は少ないタイプ
  • 尿酸が作られやすい生産過剰型(約10%)
     活動や食生活などにより尿酸の生産量が多く排泄が間に合わないタイプ

肥満

食べ過ぎや飲み過ぎ,運動不足による肥満は様々な病気をもたらします。尿酸値が高い人はこの3つを満たしている人が多いです。食品中のプリン体の量の表を用意しました。

ビール

ビールと言えばプリン体ということで,ビール類銘柄別によるプリン体の量の表を用意しました。缶ビール1本程度ではあまりナーバスになることはないと思いますが,少しでも少なくしたい方は参考にしてください。

また,アルコールは体内で分解されるときに乳酸が作られます。この乳酸は尿酸が腎臓から尿に排出されるのを抑制する性質を持っているため尿酸値が上がります。

遺伝

防衛医科大学校,東京薬科大学,東京大学の研究グループによると20代以下で痛風を発症する人の9割に尿酸輸送体ABCG2の遺伝子変異があり,発症リスクは最大22.2倍高くなるそうです。

また,防衛医科大学校などの研究グループによると,アルコールの分解過程で働く遺伝子ALDH2の働きが強い人はお酒に強いのですが,この遺伝子が強い人はお酒を飲む飲まないにかかわらず痛風になるリスクが2倍程度高くなるそうです。

激しい運動

無酸素運動は有酸素運動に比べたくさんの乳酸が作られます。この乳酸は尿酸が腎臓から尿に排出されるのを抑制する性質を持っているため結果として尿酸値が上がってしまいます。運動直後は特に尿酸値が高くなります。

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