尿酸とは

人の体を構成する細胞には核酸というものがあり,代謝により分解され「プリン体」となります。また,体を動かすときにエネルギー源となるATP(アデノシン三リン酸)というものがあり,エネルギー消費後の燃えカスの一部が「プリン体」となります。さらに,食べ物の中にも「プリン体」を多く含むものがあります。この「プリン体」が肝臓で分解され「尿酸」(uric acid)となります。

尿酸は常時 1200mg(ミリグラム) 程度が体内にあり,毎日 700mg 程度が新しく体内で作られ同量が尿や便から排出されます(尿からが7割程度)。この体内に常時ある分のことを尿酸プールと呼びます。

尿酸値とは

この尿酸が血液 1dl(デシリットル(1dl = 100ml(ミリリットル)) 中に何 mg 入っているかを数値化したものが尿酸値です。よって健康診断時に採取する尿から調べるのではなく,血液検査で調べます。

尿酸値の基準

男女ともに 7.0mg/dl 以下が正常で,それよりも多いと高尿酸血症となります。更に 8.0mg/dl を超えた状態が続くと痛風発作が起こるようになってきます。更に 9.0mg/dl を超えるともう危険な状態です。

尿酸は水に溶けにくく結晶化しやすい性質があり,この 7.0mg/dl を超えると関節液の中で結晶化が始まってきます。この結晶が痛風の原因となります。

尿酸値の平均

男性:3.5~7.0mg/dl
女性:2.5~5.8mg/dl
痛風患者の9割以上は男性です。女性ホルモンのエストロゲンには尿酸を排泄する作用があるため女性は数値が低くなりますが,更年期を過ぎると高くなっていきます。

ちなみに,ためしてガッテンでの調査によると動物の尿酸値は肉食,草食に関係なくみな1.0以下であるようです(ホワイトタイガー,マンドリル,サラブレッド,ブタ,スローロリス)。

尿酸値が高い人の数

日本の痛風患者数は約100万人。そのうち女性患者は約6%。高尿酸血症の人は150万人以上。潜在患者数は600万~1000万人と考えられています。1992年に行われた東京女子医科大学の調査では女性患者の割合は1.5%ということで,女性にも痛風になる人が徐々に増えているようです。

痛風患者の年代

1960年代は 50代 > 40代 > 30代 > 60代 > 20代 > 10代
1990年代は 30代 > 40代 > 50代 > 20代 > 60代 > 10代
ということで,若い世代で痛風になる人が増えています。

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